ちょっと待って

ちょっと待って

いつもとどこか違う
あなたは少し笑ってるみたい
苦手なものも少し克服してるみたいね

変わらずにあるもの
それは私のあげたピアスだけ
耳に空いた穴から終わりが見えたの


気紛れに生きるあなたの隣は
私のための特等席で
苦しむためだけに座ったわけじゃないのに


側に居られるだけで幸せでした
ごめんねなんてその声で言わないでよ

零れ落ちる涙を拭くもんだから
好きを抑えようとした口がまた緩むの


思うほどこの世界は
都合よく廻ってはくれないね
徒な時間が私を急かすように

少しだけ、ただ少しだけ
流れる時間を止めさせて欲しい
何も見えぬそこの誰かに問い質してみたの

「ちょっと待って」

貴方の顔を思うたび
自分らしく居られなくなるようで
もう二度と私の前で
好き嫌いは謳わないで欲しいの


側にいられるだけで幸せでした
ごめんねなんてその声で言わないでよ
零れ落ちる涙を拭くもんだから
好きを抑えられなくて

逢いたい気持ちが溢れてばかりで
枯れ果てた涙が頬を伝う
あの時言い放ったものが全てで
貴方の罪深き言葉

「ちょっと待って」

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