チタン 古い歌歌います

某匿名チャット参加者の吸収欲について(2/2)

某匿名チャット参加者の吸収欲について(2/2)

そこで驚いたことがある。

僕は一生今の技術を使って働き続けていきたいと思っているし、技術屋としてやっていくなら一生が勉強だと思っている。

これは別にカッコつけでもなんでもなく、今の仕事が好きだし、仕事を辞めたからといってボケて痴呆になってしまうのも嫌だ。現実問題として年金の受給も心配だ。受給開始年齢も段階的に上がっていくだろうから、僕が受給できるのは70歳過ぎになるだろう。でも、年金が出るまで間、無収入でやっていけるほどの十分な蓄えが今あるわけではない。家を買って子どもを学校に行かせてやるだけでカツカツなのだ。

勉強については、これもカッコつけではなくて、学ぶことが好きなのだ。新しいプログラミング言語をこなせるようになった時には達成感があるし、文化や芸術について知ることにも面白みがあって、気持ちが豊かになる。だから文系の研究書もたまに購入したりもしている。

ところが、件のチャットで、「一生働きたいし、一生勉強したい。」と複数のチャット部屋で言ってみたところ、その反応は、「冗談じゃない。一生遊んでいたい。」というものばかりだった。

このチャットの「自称社会人」がどれほど本当に社会人なのかは分からないが、仮に学生だとしてもこの反応はないだろうと思う。(笑)

「働いたら負け」「会社員は社畜」などと言っているニートがチャットに来ていることも事実だ。けれども、自称社会人でも同じ反応なのだ。いったいどれほど社会の現実を知っているのだろう。60歳の定年から70歳までの10年間、無収入で悠々と暮らしていけるだけの蓄えというのはそうそう簡単に溜まるものではないし、今どきの退職金も期待出来るものではない。

ということを彼らに尋ねると、親が金を持っている、とか、不動産がある、とか、株や仮想通貨を持っている、とか、ほんとにテンプレートな答えが返ってくる。これはこれで面白いと思う。(笑)

本当のところは、行き当たりばったりなんだろなと思う。いざとなれば全財産を売り払って生活保護を受ければ、確かに生きていくことは出来るだろう。

でもそんな人ばかりの社会になってしまったらどうだろうと思う。お互いに寄りかかりあって共倒れだろう。

某チャットで出会う、勤労意欲、勉強意欲、吸収欲の無い人たちが、ほんの一握りであることを祈りたい。

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